天草大水害50年防災祈念式典を開催しました
6月6日(日曜日)、松島総合センター「アロマ」で、天草大水害50年防災祈念式典を開催しました。
昭和47年の天草大水害では、姫戸町、龍ヶ岳町、松島町で、1時間あたり100ミリを超える雨が降り、各所で大規模な土砂崩れが発生し、死者・行方不明者85名の尊い命が奪われる大惨事となりました。
私は当時5歳でしたが、土砂が押し寄せ、姫戸のまちが一変したことを覚えています。被害を伝える当時の新聞には、「地域が消えた」などと書かれています。
姫戸町二間戸に建つ災害復旧記念碑には、次のように刻まれています。
「昭和47年7月6日 集中豪雨による山津波は当町に壊滅的打撃を与えた 死者45名 全壊家屋124戸半壊28戸 床上浸水299戸のほか 道路の損壊橋梁の流失 農地の流失埋没など その被害額は実に60億円を超えるものであった この想像を絶する惨状を前に 被災者は茫然自失し 為すところを知らなかったが 町民の復興への意欲は凄まじく 国、県の格別の補助と全国よりの暖かい支援の下 総力を結集して災害復旧に起ち上がった われわれは一致団結 あらゆる苦境を乗り越えて 復興の槌音を日夜山々に谺させたのである いま 復旧工事は美事完成し 郷土姫戸は甦った ここに復興の碑を建てこれを後世に伝えんとするものである 昭和52年3月31日 姫戸町長 清水真一」
龍ヶ岳や教良木にも多くの碑があり、当時の惨状、慰霊の思い、復興の歩みなどが刻まれています。
(災害当時の龍ヶ岳町の様子)
このたびの防災祈念式典は、新型コロナウイルス感染症予防の観点から、小規模で実施いたしましたが、50年の節目を迎えるにあたって、市民の皆様とともに犠牲者を追悼し、そして先人の方々の懸命なご努力に感謝いたしますとともに、被災と復興の歩みを後世に伝え、水害被害を教訓にして、災害に強いまちづくりを更に推進してまいりたいと思います。
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