青年海外協力隊、保健師寺美有希の「テラサイト」#12
【ゆびを見せて】
毎年10月、11月にガーナ全国ではポリオ予防キャンペーンが実施されます。ポリオとは、便を介してポリオウイルスが人に感染し、場合によっては四肢にまひが起こる病気です。日本では1980年以降、野性ウイルスからの発症は確認されていません。ガーナでは2008年以降の発症はなく、ワクチン接種の成果だと言われています。世界的にも、現在発症が確認されているのは2カ国だけです。
このキャンペーンでは、対象の0〜5歳未満の子どもたちに、以前も紹介したヘルスボランティアの人たちが、家や保育園、マーケットなど、子どものいる場所を訪ね、手当り次第にワクチンを投与していきます(親や先生に年齢は確認した上で)。そして左手の小指の爪をマジックで塗り、“投与済み”という目印をつけます。キャンペーンは3日間連続で行われ、まだ指が塗られていない子どもを見かけると、すかさずワクチンを投与します。同時にビタミンA剤も与えます。
あらゆる手段でできることをやる。環境が十分ではない中ではベストの選択なのかもしれません。あまりの荒業に、去年は大カルチャーショックを受けましたが、良くも悪くもこの一年で順応しております。(写真提供:久野武志/JICA)
【乾季到来】
乾季に入りました。とにかく暑い!日差しが痛い!日本で言ったら、真夏日の日照りに、秋の運動会頃の乾燥が合体したような気候です。洗濯物は速乾ですが、乾燥しすぎて汗も滴る前に乾いてるような気がします。ただ、今のところ日陰は涼しく過ごしやすいです。1年を通すと、11月〜5月頃が乾季、6月〜10月頃が雨季にあたります。
そして、この季節を知らせてくれるのが、「ハマターン」という西アフリカに吹く貿易風です。これはサハラ砂漠の砂塵を含んだ風で、いつも黄砂や火山灰が降っている感じです。どこもかしこも茶色い砂でザラザラで、掃除してもキリがありません。
私の住む北部地方は乾燥地帯です。池や川の水もこの1ヶ月ほどでほとんど涸れてしまいました。人より高い作物が生い茂っていた野畑も、枯れて茶色い景色が広がっています。乾季に入ると朝から晩まであちこちで野焼きが行われます。家のすぐそばまで火が迫って来てすごく恐いのですが、程よく自然鎮火するので不思議です。
日本は11月も暖かい日が続いていると聞いています。とは言え、冬に向かい寒さが厳しくなっていることでしょう。同じ地球上でも、こんなに違うんですね。
【大発見!】
さて、この写真は何でしょう?少し前に首都の通りで、お姉さんが頭にのせて売っていました。
正解はポンカン。無類のみかん好きの私の目と舌で判断して、間違いなくポンカンでした。他の隊員も言っていたので確実でしょう。国産なのか輸入品なのかは不明ですが、都市部ではスーパーでも手に入るようです。日本以外にポンカンがある、衝撃でした。
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