青年海外協力隊、保健師寺美有希の「テラサイト」#10
【たくましいガーナの母子】
私の勤務先のロウラ郡保健局が管轄する地域には、1つの郡立総合病院と5つのヘルスセンター、12のCHPS Compound(チップスコンパウンド)があります。人口約6万人、年間出生数が1000人超でその半分が郡病院、残りの大部分はヘルスセンター、ごく一部が自宅でTBAという産婆さん的な女性の介助によって生まれます。病院とヘルスセンターには助産師が常駐していて、妊婦さんには安全に出産ができるように施設出産の指導が徹底されています。このため自宅での出産と、出産による母子の死亡は年々減少し、出産による妊婦の死亡はほぼ0になっています。
一般的に出産後は1日で退院します。退院すると近くの保健施設で母子の経過観察が行われ、計測や予防接種計測をするという流れになります。私もタイミングが良ければ退院直後の赤ちゃんとお母さんに会うことができますます。施設に訪れるお母さん達は、数時間前に出産したとは思えないくらい普通にやってきて自宅に帰っていきます。
写真で私が抱っこしているのは生まれたばかりの赤ちゃんです。2か月目には乳児健診にもやってきて、おなじみの木につりさげた体重計で測定をします。首もまだすわってない子もいますが、みんなうまい具合に測られています。こちらの子どもたちはすごく身体能力が高いのですが、これは赤ちゃんの頃から日常生活の中で培っているのかもしれません。
【ショッピング】
ガーナでは日本のように食品から日用品まで何でもそろったスーパーは都市部にしかなく、当然のことながら私の町にはスーパーはありません。お総菜も電子レンジもないので、だいたい毎食作るか買うかという生活で、日本は便利だなぁとつくづく思います。買い物をするためには、町の小売店かマーケットという出店の集まった広場に行きます。マーケットでは主に野菜や肉などの生鮮食品を買うことができます。毎日開催されているデイリーマーケットと6日に1度のウィークリーマーケットがあって、特にウィークリーマーケットの時は食品に限らずいろいろな物を買うことができるため、多くの人が集まり賑わいます。今はほとんどなくなった日本の商店街や、子どもの時に行ったお祭りのような雰囲気があります。
今は雨季なので、たくさんの野菜が並んでいて、さまざまな野菜が安く手に入ります。一方、日本の冬から春頃にあたる乾季には、ほとんどの野菜は消えてしまいます。トマトと果物が少し並んでいるといった寂しい状態です。
私は頻繁にブタ肉を買いに行くので、顔なじみのおじさんたちが、たくさんおまけをしてくれて助かっています。先日は小さい豚だなーと思っていたら、「今日は豚はないから犬だよ」と。生物の教科書で見たような開いた犬に遭遇するという恐怖体験。こんなハプニングもありながらも、私の数少ない現地語ボキャブラリーの「まけて」と「ありがとう」を駆使して買い物を楽しんでいます。
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