青年海外協力隊、保健師寺美有希の「テラサイト」#09
【マラリアとボランティア】
「マラリア」って聞いたことがありますか?赤道付近の地域で、蚊を媒介して感染する病気です。症状は熱、頭痛、体の痛みなどインフルエンザと似ています。外来受診者の3割超はマラリアで日本で言ったらカゼくらい一般的な病気です。だいたい薬を飲んで数日でよくなりますが、ときに重症化して後遺症が残ったり死亡する場合もあります。マラリアはガーナの死因のトップで、妊産婦や子どもを中心にいろんな対策がとられています。
7月からガーナ初の試みとして、ここアッパーウエスト州で5歳未満の子どもに予防薬の投与が行われています。蚊が多く発生する7〜9月の雨期の期間に、対象児は毎月3日間連続で薬を飲みます。ここで活躍するのが、ヘルスボランティアと呼ばれる人たちです。彼らは地域の保健施設(行政)と住民をつなぎ、住民の健康管理に携わっています。今回も1万2千人の対象者の一軒ずつを訪問して薬を投与しています。想像しただけで気が遠くなりそうですが、皆もくもくとやっています。私の所属先はこのボランティアの人たちに指導する立場なので、同僚スタッフと巡回します。畑の中をバイクで走り回り、人伝いでボランティアの居所を突き止めるという、とてもエキサイティングな旅でした。
第1ラウンドの結果は投与率51%。想像以上の低さに、皆ガッカリしていたのが印象的でした。それにしても、前回のヘルススタッフといいボランティアといい、彼らのタフさにはびっくりです。
【ローカルフード その2 ごはん編】
ガーナではライスもよく食べられます。タイやベトナムからの輸入品が手に入ります。日本産には劣りますがやっぱりお米は安定感抜群!今回はガーナの米料理をご紹介します。
プレーンライス:白ごはんですが油と塩が入ってます。
ライスボール:おにぎりです。ソフトボールくらいの大きさで、握りすぎ?なのか米粒がつぶれています。スープにつけて食べます。
ジョロフライス:ペペ(唐辛子)とトマトで作ったソースに具材、米を混ぜて炊き込んだ、ピリ辛の炊き込みごはんです。美味しいですが、超オイリー。
ワチェ:豆と米を炊いた、もち米を使わない赤飯といった感じです。味も赤飯とほとんど同じです。
これらのごはんには、揚げた魚や肉や麺などをトッピングし、シチュー(スープ)につけて食べます。その他にも、いろいろな種類のイモや豆なども日頃よく食べられています。
ところで、私も何か日本食を振る舞おうと思って、お隣さんに手巻きずしとちらしずし(す○太○)を作りました。しかし、米に砂糖!?さらに酢!?!?まさに邪道らしく、全くの不人気でした。スシはワールドワイドな食べ物かと思いきや、砂糖をほとんど料理に使わないガーナの人々にとってはまだ受け入れられないようです。ちなみにお隣さんは日本のゆかりごはんのおにぎりは大好物です(^^)
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